人権一口メモ 2012/10/15
富裕層への増税を避けるな
中日新聞には原発問題だけでなく、さまざまな問題に対して社会的批判力をもった記者がいる。というのは「富裕層への増税を避けるな」という太田鉄弥記者の論説(10月14日朝刊)に感心させられたからだ。
太田記者は「長引く不況でも富は集中している」「国税庁の統計資料によると、全国の給与所得者のうち年収五千万円超の人が受け取った合計額は二兆三千億円(一〇年)で十年前の二・四倍になり、高騰したことが分かる」「政治家は富裕層への課税には弱腰だ」と書く。そして森永卓郎さんの提言を引用し「資産一億円以上の富裕層に金融資産を含めた全資産1%の『富裕税』を貸課せば年二十兆円の税収が期待でき、『消費増税は不要』と主張する」と紹介する。
富裕層への増税の主張が世界的な流れになりつつある中で、この記事は日本でもこの流れをつくらなければならないという記者魂の良心のうめきのように思えた。いい記事だ。
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