待望だったボローニャのチネチカを訪問した。ここは古くなったフィルムの修復で世界的に有名である。アンナ・フイアカリニさんの案内でフィルムの修復の前後の状況、黒澤明監督が映画「夢」の時に描いたゴッホのアルルの跳ね橋やオベールのカラスのいる麦畑、映画にならなかったがチャプリンの絵コンテなど初めて見るものばかり紹介された。そして映画のDVDや書籍、ポスターなど膨大な資料が保存された図書館を案内された。さらに直接鑑賞できる二館の映画館ではフィルムの修復状況がわかる映画を見せていただくことができた。ここの人びとの映画文化への思いは計り知れない。私たちは、毎年「人権を映画で観る上映会」を開催していることからも、大変有意義な訪問であった。
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