人権を映画で観る上映会の歩みと内容

 「人権を映画で観る」上映会は、1999年に第1回目を開催してからこれまでに13回開催しています。この上映会は、人権の視点から映画を捉え、映画を通して人権と民主主義をともに考え合い映画文化の発展に寄与しようとする企画です。映画会では、貧困問題とか、人間の挑戦とか、毎回テーマを決めて開催しています。このテーマを中心に映画評論家や監督などを招いて前夜祭を開催しています。上映会では、これまでに107本の名作を上映し、約1万8,600名の人びとが鑑賞しています。

 

 

 上映会場に毎回の「人権を映画で観る上映会」のチラシの展示を熱心に見入る参加者の皆さん。

人権を映画で観る上映会の歩み

「人権を映画で観る」上映会 作品及び記念講演一覧

 

第1回 1999年12月

 

記念講演: 「破戒」「橋のない川」と部落問題

講演者: 川端俊英(同朋大学教授)

 

記念講演: 「映画は人権をどう描いてきたか」

講演者: 山田和夫(映画評論家)

 

上映内容: 橋のない川

監督: 今井正

主演: 北林谷栄

 

上映内容: コルチャック先生

監督: アンジェイ・ワイダ

主演: ヴォイツエフ・プショニャック

 

上映内容: 赤ひげ

監督: 黒澤明

主演: 三船敏郎

 

上映内容: 泥の河

監督: 小栗康平

主演: 田村高廣

 

上映内容: 橋のない川第2部

監督: 今井正

主演: 北林谷栄

 

上映内容: 戦艦ポチョムキン

監督: セルゲイ・M・エイゼンシュテイン

主演: アレクサンドル・アントノーフ

 

上映内容: 地の塩

監督: ハーバート・J・ビーバーマン

主演: ロザウラ・レヴェルタス

 

第2回 2000年12月

 

記念講演: 小説と映画を通じて「破戒」をどうみるか

講演者: 川端俊英(同朋大学教授)

 

記念講演: 栄光を極めた50年代の日本映画

講演者: 山田和夫(映画評論家)

 

上映内容: 破戒

監督: 市川崑

主演: 市川雷蔵

 

上映内容: 怒りの葡萄

監督: ジョン・フォード

主演: ヘンリー・フォンダ

 

上映内容: 山椒大夫

監督: 溝口健二

主演: 田中絹代

 

上映内容: しいのみ学園

監督: 清水宏

主演: 香川京子

 

上映内容: 人生案内

監督: ニコライ・エック

主演: ニコライ・バタートフ

 

上映内容: 二十四の瞳

監督: 木下恵介

主演: 高峰秀子

 

上映内容: キムとイサム

監督: 今井正

主演: 北林谷栄

 

上映内容: ニュー・シネマ・パラダイス

監督: ジュゼッペ・トルナトーレ

主演: フィリップ・ノワレ

 

上映内容: ルシア

監督: ウンベルト・ソラス

主演: ラケル・レブエルタ

 

上映内容: 青い凧

監督: ティエン・チュアンチュアン

主演: ルー・リービン

 

上映内容: わが青春に悔いなし

監督: 黒澤明

主演: 大河内傳次郎

 

第3回 2001年11月

 

記念講演: 「映画・差別を通じて人権問題を考える」

講演者: 山田和夫(映画評論家)

 

上映内容: 日本の黒い夏 冤罪

監督: 熊井啓

主演: 中井貴一

 

上映内容: インディラ

監督: Suhasini

主演: アヌラーダ・ハーサン

 

上映内容: 罠 ブルーム事件

監督: エリッヒ・エンゲル

主演: クルト・エーアハルト

 

上映内容: 農奴

監督: 李俊

主演: ワン・ツイ

 

上映内容: 砂の器

監督: 野村芳太郎

主演: 丹波哲郎

 

上映内容: キューポラのある街

監督: 浦山桐郎

主演: 吉永小百合

 

上映内容: 続・キューポラのある街

監督: 野村孝

 

上映内容: あゝ野麦峠

監督: 山本薩夫

主演: 大竹しのぶ

 

上映内容: 息子

監督: 山田洋次

主演: 三國連太郎

 

上映内容: 人間みな兄弟

監督: 亀井文夫

 

 

第4回 2002年9月

 

記念講演: 「映画・子供と人権問題」

講演者: 石子順(映画評論家)

 

上映内容: ライフ・イズ・ビューティフル

監督: ロベルト・ベニーニ

主演: ロベルト・ベニーニ

 

上映内容: ミュージック・オブ・ハート

監督: ウェス・クレイヴン

主演: メリル・ストリープ

 

上映内容: あの子を探して

監督: チャン・イーモウ

主演: ウェイ・ミンジ

 

上映内容: 忘れられた子供たちスカベンジャー

監督: 四ノ宮浩

主演: ジェイアール

 

上映内容: 不良少年

監督: 羽仁進

主演: 山田昌男

 

上映内容: 手をつなぐ子

監督: 稲垣浩

主演: 笠智衆

 

上映内容: 警察日記

監督: 久松静児

主演: 森繁久彌

 

上映内容: アイ・ラブ・ユー

監督: 大澤豊・米内山明宏

主演: 忍足亜希子

 

第5回 2004年1月

 

記念講演: 「人権を映画で観る」

講演者: 石子順(映画評論家)

 

上映内容: 沖縄

監督: 武田敦

主演: 地井武男

 

上映内容: キプールの記

監督: アモス・ギタイ

主演: リアム・レヴィ

 

上映内容: ホタル

監督: 降旗康男

主演: 高倉健

 

上映内容: 真空地帯

監督: 山本薩夫

主演: 木村功

 

上映内容: 原爆の子

監督: 新藤兼人

主演: 乙羽信子

 

上映内容: カンダハール

監督: モフセン・マクマルバフ

主演: ニルファー・バズィラ

 

上映内容: 群盗を捨てた

監督: 山本洋子

主演: 仲村清子

 

上映内容: ナヌムの家

監督: ビョン・ヨンジュ

主演: カン・ドッキョン

 

第6回 2005年2月

 

記念講演: 「映画は人権問題をどう描いたか」

講演者: 山田和夫(映画評論家)

 

上映内容: 無防備都市

監督: ロベルト・ロッセリーニ

主演: アンナ・マニャーニ

 

上映内容: 無人の野

監督: グェン・ホンセン

主演: グェン・トゥイ・アン

 

上映内容: 二重スパイ

監督: キム・ヒョンジョン

主演: ハン・ソッキュ

 

上映内容: きけ、わだつみの声

監督: 関川秀雄

主演: 沼田曜一

 

上映内容: えっちゃんのせんそう

監督: 藤田敏八

主演: 高山みなみ

 

上映内容: 海女のリヤンさん

監督: 原村政樹

 

上映内容: 鬼が来た

監督: チアン・ウェン

主演: 姜文

 

上映内容: 雲流るる果て

監督: 家城巳代治

主演: 岡田英次

 

第7回 2005年12月

 

記念講演: 「~映画に観る~戦争はどうはじめられたか」

講演者: 山田和夫(映画評論家)

 

上映内容: 戦争と人間第1部

監督: 小林正樹

主演: 滝沢修

 

上映内容: 戦争と人間第2部

監督: 小林正樹

主演: 仲代達矢

 

上映内容: 戦争と人間第3部

監督: 小林正樹

主演: 仲代達矢

 

上映内容: 人間の条件第3部

監督: 小林正樹

主演: 仲代達矢

 

上映内容: 人間の条件第4部

監督: 小林正樹

主演: 仲代達矢

 

上映内容: 人間の条件第6部

監督: 小林正樹

主演: 仲代達矢

 

第8回 2007年1月

 

記念講演: 小栗康平(映画監督)

 

上映内容: 泥の河

監督: 小栗康平

主演: 田村高廣

 

上映内容: 白バラの祈り

監督: マルク・ローテムント

主演: ユリア・イェンチ

 

上映内容: 伽倻子のため

監督: キム・テギュン

主演: 南果歩

 

上映内容: 蟻の兵隊

監督: 池谷薫

主演: 奥村和一

 

上映内容: クラッシュ

監督: ポール・ハギス

主演: サンドラ・ブロック

 

上映内容: 埋もれ木

監督: 小栗康平

主演: 夏八木勲

 

第9回 2008年3月

 

記念講演: 「映画は貧困問題をどう描いてきたか」

講演者: 山田和夫(映画評論家)


上映内容: スタンドアップ

監督: ニキ・カーロ

主演: シャーリーズ・セロン

 

上映内容: どっこい生きて

監督: 今井正

主演: 河原崎長十郎

 

上映内容: 郡上一揆

監督: 神山征二郎

主演: 緒形直人

 

上映内容: 野良犬

監督: 黒澤明

主演: 三船敏郎

 

上映内容: アンジェラの灰

監督: アラン・パーカー

主演: エミリー・ワトソン

 

上映内容: パイラン

監督: ソン・ヘソン

主演: チェ・ミンシク

 

上映内容: 蟹工船

監督: 山村聡

主演: 山村聡

 

上映内容: 故郷

監督: 山田洋次

主演: 井川比佐志

 

第10回 2009年2月

 

記念講演: 「映画は怒りとたたかいをどう描いたか」

講演者: 神山征二郎(映画監督)

 

上映内容: 奴隷工場

監督: 武田敦

主演: 前田吟

 

上映内容: 多喜二・時代を撃て

監督: 池田博穂

主演: 赤井英和

 

上映内容: 草の乱

監督: 神山征二郎

主演: 緒形直人

 

上映内容: 怒りの葡萄

監督: ジョン・フォード

主演: ヘンリー・フォンダ

 

上映内容: 太陽のない街

監督: 山本薩夫

主演: 田中絹代

記念講演: 山田和夫(映画評論家)

 

上映内容: キムチを売る

監督: チャン・リュル

主演: リュ・ヒョンビ

 

上映内容: シッコ

監督: マイケル・ムーア

主演: マイケル・ムーア

 

上映内容: 自転車泥棒

監督: ヴィットリオ・デ・シーカ

主演: ランベルト・マッジョラーニ

 

第11回 2010年2月

 

記念講演: 「映画は貧困問題をどう描いてきたか」

講演者: 石子順(映画評論家)

 

上映内容: 風の中の子供

監督: 清水宏

主演: 河村黎吉

 

上映内容: 霧の旗

監督: 山田洋次

主演: 倍賞千恵子

 

上映内容: おくりびと

監督: 滝田洋二郎

主演: 本木雅弘

 

上映内容: 虹をつかむ男

監督: 山田洋次

主演: 西田敏行

 

上映内容: 南部の人

監督: ジャン・リノワール

主演: ザカリー・スコット

 

上映内容: 我が心のオルガン

監督: リー・ヨンジェ

主演: イ・ビョンホン

 

上映内容: どぶ

監督: 新藤兼人

主演: 乙羽信子

 

上映内容: キッド

監督: チャールズ・チャップリン

主演: チャールズ・チャップリン

 

第12回 2011年2月

 

記念講演: 「映画が描く貧困者の人間像」

講演者: 石子順(映画評論家)

 

上映内容: 明日へつむぎ続けて

監督: 山本洋子

 

上映内容: クロッシング

監督: キム・テギュン

主演: チャ・インピョ

 

上映内容: ニセ札

監督: 木村祐一

主演: 倍賞千恵子

 

上映内容: アッシイたちの街

監督: 山本薩夫

主演: 古谷一行

 

上映内容: サンシャイン・クリーニング

監督: クリスティン・ジェフズ

主演: エイミー・アダムス

 

上映内容: 母べえ

監督: 山田洋次

主演: 吉永小百合

 

上映内容: ブラック会社に勤めているんだが

監督: 佐藤祐市

主演: 小池徹平

 

上映内容: ゼロの焦点

監督: 野村芳太郎

主演: 久我美子

 

第13回 2012年3月

 

記念講演: 「人間の挑戦」

講演者: 石子順(映画評論家)

 

上映内容: 平塚らいてうの生涯

監督: 羽田澄子

主演: 喜多道枝

 

上映内容: 婉という女

監督: 今井正

主演: 岩下志麻

 

上映内容: 武器なき斗い

監督: 山本薩夫

主演: 下元勉

 

上映内容: ガンジー

監督: リチャード・アッテンボロー

主演: ベン・キングズレー

 

上映内容: 光州5.18

監督: キム・ジフン

主演: キム・サンギョン

 

上映内容: 橋のない川第1部

監督: 今井正

主演: 北林谷栄

 

上映内容: 橋のない川第2部

上映内容: ストライキ

監督: セルゲイ・M・エイゼンシュテイン

主演: アレクサンドル・アントノーフ

 

上映内容: 第五福竜丸

監督: 新藤兼人

主演: 宇野重吉

 

第14回 2013年3月

 

記念講演: 「困難を乗り越えさせる映画たち」

講演者: 石子順(映画評論家)

 

上映内容: チェルノブイリ・ハート

監督: マリアン・デレオ

 

 

上映内容: 白いカラス

監督: ロバート・ベントン

主演: ニコール・キッドマン

 

上映内容: 事件

監督: 野村芳太郎

主演: 永島敏行

 

上映内容: やがて来たる者へ

監督: ジョルジョ・ディリッティ

主演: アルバ・ロルヴァケル

 

上映内容: 一枚のハガキ

監督: 新藤兼人

主演: 豊川悦司

 

上映内容: 松川事件

監督: 山本薩夫

主演: 宇野重吉

 

上映内容: 人生、ここにあり

監督: ジュリオ・マンフレドニア

主演: クラウディオ・ビジオ

 

第15回 2014年2月

 

記念講演: 「映画の力、生きる力―人はなぜ映画を観るのだろう」

講演者: 石子順(映画評論家)

 

上映内容: ハーモニー 心をつなぐ歌

監督: カン・テギュ

主演: キム・ユンジン

 

上映内容: 八月の狂詩曲(ラプソディー)

監督: 黒澤明

主演: 寺尾聰

 

上映内容: 蜂の巣の子供たち

監督: 清水宏

主演: 島村保

 

上映内容: 陸軍

監督: 木下恵介

主演: 笠智衆

 

上映内容: 故郷よ

監督: ミハル・ボガニム

主演: オルガ・キュリレンコ

 

上映内容: 約束

監督: 齊藤潤一

主演: 仲代達矢

 

上映内容: パッチ・アダムス

監督: トム・シャドヤック

主演: ロビン・ウィリアムズ

 

第16回 2015年1月

 

記念講演: 「戦後70年!映画は民主主義を訴えた」

講演者: 石子順(映画評論家)

 

上映内容: この子を残して

監督: 木下恵介

主演: 加藤剛

 

上映内容: 夢千代日記

監督: 浦山桐郎

主演: 吉永小百合

 

上映内容: 日本の悲劇

監督: 木下恵介

主演: 佐田啓二

 

上映内容: 皇帝のいない八月

監督: 山本薩夫

主演: 渡瀬恒彦

 

上映内容: 人間みな兄弟

監督: 亀井文夫

 

上映内容: 日本列島

監督: 熊井啓

主演: 宇野重吉

 

上映内容: 若者たち

監督: 森川時久

主演: 田中邦衛

 

第17回 2016年2月

 

記念講演: 「映画が人権を語るとき―薩チャン正ちゃんの思いで」

講演者: 石子順(映画評論家)

 

上映内容: 若者の旗

監督: 森川時久

主演: 田中邦衛

 

上映内容: 人間の壁

監督: 山本薩夫

主演: 香川京子

 

上映内容: 日本の熱い日々―謀殺・下山事件

監督: 熊井啓

主演: 仲代達矢

 

上映内容: 戦争と青春

監督: 今井正

主演: 工藤夕貴

 

上映内容: GO

監督: 行定勲

主演: 窪塚洋介

 

上映内容: 日本の黒幕

監督: 降旗康男

主演: 佐分利信

 

上映内容: 薩チャン正ちゃん

監督: 池田博穂

主演: 山本薩夫・今井正

 

 

第18回 2017年3月

 

記念講演: 「映画は何のために撮られて何のために観るのか―チャップリンからトランボまで」

講演者: 石子順(映画評論家)

 

上映内容: 海と毒薬

監督: 熊井啓

主演: 奥田瑛二

 

上映内容: TOMORROW 明日

監督: 黒木和雄

主演: 桃井かおり

 

上映内容: トランボ―ハリウッドに最も嫌われた男

監督: ジェイ・ローチ

主演: ブライアン・クランストン

 

上映内容: 戦ふ兵隊

監督: 亀井文夫

 

上映内容: アルマジロ

監督: ヤヌス・メッツ

 

上映内容: 愛と死の記録

監督: 蔵原惟繕

主演: 渡哲也

 

上映内容: 井上ひさしさん九条を語る

岐阜・九条の会

 

上映内容: チャップリンの独裁者

監督: チャールズ・チャップリン

主演: チャールズ・チャップリン

 

第19回 2018年3月

 

記念講演: 「映画は警鐘を鳴らす―今回上映作品と2017年公開の問題作」

講演者: 石子順(映画評論家)

 

上映内容: 帰ってきたヒトラー

監督: デヴィッド・ベンド

主演: オリヴァー・マスッチ

 

上映内容: 米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー

監督: 佐古忠彦

主演: 瀬長亀次郎

 

上映内容: えっちゃんのせんそう

監督: 藤田敏八

 

上映内容: あん

監督: 河瀬直美

主演: 樹木希林

 

上映内容: 午後の遺言状

監督: 新藤兼人

主演: 杉村春子

 

上映内容: 裸の十九才

監督: 新藤兼人

主演: 原田大二郎

 

上映内容: モダン・タイムス

監督: チャールズ・チャップリン

主演: チャールズ・チャップリン

 

上映内容: わたしは、ダニエル・ブレイク

監督: ケン・ローチ

主演: デイヴ・ジョーンズ

 

第20回 2019年3月

 

記念講演: 「歴史が動くとき映画も動く―2018年に観た映画から」

講演者: 石子順(映画評論家)

 

上映内容: 学校Ⅱ

監督: 山田洋次

主演: 西田敏行

 

上映内容: サーミの血

監督: アマンダ・シェーネル

主演: レーネ=セシリア・スパルロク

 

上映内容: タクシー運転手

監督: チャン・フン

主演: ソン・ガンホ

 

上映内容: ひろしま

監督: 関川秀雄

主演: 岡田英次

 

上映内容: デトロイト

監督: キャスリン・ビグロー

主演: ジョン・ボイエガ

 

上映内容: マルクス・エンゲルス

監督: ラウル・ペック

主演: アウグスト・ディール

 

上映内容: 独裁者

監督: チャールズ・チャップリン

主演: チャールズ・チャップリン

 

第21回 新型コロナウイルス蔓延のため中止

 

第22回 2021年3月

 

記念講演: 「映画は楽しい、そして強い」

講演者: 石子順(映画評論家)

 

上映内容: いしゃ先生

監督: 永江二朗

主演: 平山あや

 

上映内容: 母―小林多喜二の母の物語

監督: 山田火砂子

主演: 寺島しのぶ

 

上映内容: NO

監督: パブロ・ラライン

主演: ガエル・ガルシア・ベルナル

 

上映内容: OKINAWA 1965

監督: 都島伸也

主演: 嬉野京子

 

上映内容: 1987、ある闘いの真実

監督: チャン・ジュナン

主演: キム・ユンソク

 

上映内容: 時の行路

監督: 神山征二郎

主演: 石黒賢

 

上映内容: 新聞記者

監督: 藤井道人

主演: シム・ウンギョン

 

第23回 2022年1月

 

記念講演: 「映画と戦争―映画批評生活六十年をふりかえって」

講演者: 石子順(映画評論家)

 

上映内容: 橋のない川第1部

監督: 今井正

主演: 北林谷栄

 

上映内容: アイヌモシリ

監督: 福永壮志

主演: 下倉幹人

 

上映内容: 一人になる

監督: 高橋一郎

主演: 小笠原登

 

上映内容: ブラック・クランズマン

監督: スパイク・リー

主演: ジョン・デヴィッド・ワシントン

 

上映内容: 人間みな兄弟

監督: 亀井文夫

 

上映内容: 橋のない川第2部

監督: 今井正

主演: 伊藤雄之助

 

第24回 2023年1月

 

記念講演: 「映画の力、生きる力」連載100回をこえて

講演者: 石子順(映画評論家)

 

上映内容: 鶴彬―こころの軌跡

監督: 神山征二郎

主演: 池上リョヲマ

 

上映内容: 誰も知らない基地のこと

監督: エリコ・パレンティ

主演: ゴア・ヴィダル

 

上映内容: 記者たち

監督: ロブ・ライナー

主演: ウディ・ハレルソン

 

上映内容: ビリーブ 未来への大逆転

監督: ミミ・レダー

主演: フェリシティ・ジョーンズ

 

上映内容: 残像

監督: アンジェイ・ワイダ

主演: ボグスワフ・リンダ

 

上映内容: ドンバス

監督: セルゲイ・ロズニツァ

主演: タマラ・ヤツェンコ

 

上映内容: 全国水平社創立100周年記念動画

 

第25回 2024年1月

 

記念講演: 「日本映画を前進させた山本薩夫監督」

講演者: 石子順(映画評論家)

 

上映内容: 大佛さまと子供たち

監督: 清水宏

主演: 岩下豊

 

上映内容: エセルとアーネスト ふたりの物語

監督: ロジャー・メインウッド

主演: ブレンダ・ブレッシン

 

上映内容: 戦争と人間 第1部 「運命の序曲」

監督: 山本薩夫

主演: 滝沢修

 

上映内容: テルアビブ・オン・ファイア

監督: サメフ・ゾアビ

主演: カイス・ナシェフ

 

上映内容: 福田村事件

監督: 森達也

主演: 井浦新

 

上映内容: ハンナ・アーレント

監督: マルガレーテ・フォン・トロッタ

主演: バルバラ・スコヴァ

 

第22回「人権を映画で観る」上映会を開催しました

3月5日に前夜祭、6-7日に『人権を映画で観る上映会』を行いました。

 この上映会は、人権の視点から映画を捉え、映画を通じて人権と民主主義をともに考え合い、映画文化の発展に寄与しようとする企画です。

 

  3月5日(金) 前夜祭(映画評論家 石子順氏の講演)ウインクあいち10階1003中会議室

    6日(土) 上映会(名古屋市西文化小劇場)

    7日(日) 上映会(名古屋市西文化小劇場)

       2日間通し券 3000円 1日券 1500円 単独券 800円

       ※障がい者、中学生、高校生は半額

 

    お問い合わせは、地域人権ネットまで(052-452-6030)

    申し込みは、FAX、メールでお願いします。

                        FAX 052-462-8583

                        メール  aichi@jinkenren.com 

 

※新型コロナウイルス感染予防のため、体温計、消毒液を設置します。

 

 

 

第21回「人権を映画で観る」上映会 は、コロナ感染拡大のため中止しました

新型コロナウイルスの広がりをふまえ、第21回人権を映画で観る上映会の中止のご連絡

 

鑑賞予定各位

                                                                2020年2月27日
                                              地域人権ネット 代表 丹波正史

 

 日頃より大変お世話になっております。
 2月28日(前夜祭)、3月1・2日(上映会)の3日間にわたり予定しておりました第21回人権を映画で観る上映会の開催について、新型コロナウイルスの感染が広がり、鑑賞予定者の皆さんから開催について問合せが相次いでいます。
緊急に地域人権ネットで検討した結果、いつ終息するのか見通しの立たないもとで、参加される方の多くが高齢であることや、移動での電車・バス、また会場など、人が集まり、一定閉ざされた空間が多く長時間に及びことなどもふまえ、鑑賞予定者のみなさんの健康を第一に考え、人権を映画で観る上映会の前夜祭及び上映会を中止することとしました。

 本来であれば、中止の決定を早めに行う必要性がありましたが、主催者側でのマスクの用意、受付場所での消毒液に配置、鑑賞者の氏名・住所などの届け、風邪症状がある方の入場のお断りの措置など、最後まで開催可能性を追求してきましたが、命に関わる問題でもあり、断腸の思いで今回の措置となりました。
どうかご理解をいただきますようお願いいたします。
 なお、事前申し込みで鑑賞券を購入された方には後日返金させていただきます。ご不明な点は、地域人権ネット事務局までご連絡をお願いいたします。

 


参考 政府「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」より
◇閉鎖空間において近距離で多くの人と会話する等の一定の環境下であれば、咳やくしゃみ等がなくても感染を拡大させるリスクがある。     
◇イベント等の開催について、現時点で全国一律の自粛要請を行うものではないが、専門家会議からの見解も踏まえ、地域や企業に対して、イベント等を主催する際には、感染拡大防止の観点から、感染の広がり、会場の状況等を踏まえ、開催の必要性を改めて検討するよう要請する。

 

☆20周年を迎える☆ 

第20回「人権を映画で観る」上映会 (2019年3月1~3日)

今回で20周年を迎える「人権を映画で観る」上映会が、記念講演をウインクあいち、上映会を名古屋市西文化小劇場で開催しました。上映会では映画評論家の石子順氏が「映画は絶望を乗り越える」と題して講演し、第91回米アカデミー賞の受賞作品について解説し、「黒人の俳優や監督の多くノミネートされておりいい映画が入っている」とし、人種差別についても話されました。今回の上映作品は「学校Ⅱ」「サーミの血」「タクシー運転手」「ひろしま」「デトロイト」「マルクスエンゲルス」「独裁者」の7本を上映し、メインである「タクシー運転手」は160名の参加者がありました。

第19回「人権を映画で観る」上映会を開催(2018年3月2~4日)

 3月2日から4日の3日間、第19回「人権を映画で観る」上映会を開催し、県内外から延べ950人が参加しました。初日の前夜祭は「映画は警笛を鳴らす―今回上映作品と2017年公開の問題作」をテーマに映画評論家の石子順氏が講演しました。今回の上映会は「帰ってきたヒトラー」「米軍が最も恐れた男―その名はカメジロー」「えっちゃんのせんそう」「あん」「午後の遺言状」「裸の一九才」「モダンタイムズ」「わたしはダニエルブレイク」の8本を名古屋市西文化小劇場で上映しました。

第18回「人権を映画で観る」上映会を開催(2017年3月3日~5日)

 3月3日~5日に「第18回人権を映画で観る」上映会を開催し、延1000名が参加しました。初日はウィルあいちを会場に、前夜祭として映画評論家の石子順氏を招き、「映画は何のために撮られて何のために見るのか-チャップリンからトランボへ」と題して、アメリカを代表する2人の監督の生きざまを語りました。

 上映会は、西文化小劇場を会場に計8本を上映し、今回のメインである「トランボ-ハリウッドに最も嫌われた男」は会場満員となりました

第17回「人権を映画で観る上映会」を開催(2016年2月14日)

 地域人権ネット主催で、第17回「人権を映画で観る上映会」が、2月12日から14日までの3日間、ウインクあいちと名古屋市西文化小劇場を会場に開催され、延べ650人を超える参加者がありました。

 この上映会は、人権の視点から映画を捉え、映画を通じて人権と民主主義をともに考え合い、映画文化の発展に寄与しようとする企画です。

 初日に行われた前夜祭講演会では、丹波正史代表による主催者挨拶に続いて、映画評論家の石子順氏が「映画が人権を語るとき 薩チャン正ちゃんの思い出」をテーマに講演。

 石子氏は「薩チャン(山本薩夫)と正ちゃん(今井正)は映画会社から自立した映画監督の双璧」

「山本薩夫は叙事詩的・男性的社会性、今井正は叙情派・しなやかなリアリズム・個人的世界」と両監督の作品の特徴を紹介。

 両監督は「独立プロ映画運動の旗手、日本映画の前進と発展を押し進めた巨匠、日本映画のリアリズムを確立した。二人の共通点は現実を見つめ、不正不平等を暴いた。」と評価。

 山本薩夫監督作品について、1947年の「戦争と平和」(山本)から52年の帝国陸軍の真相を描いた「真空地帯」、1960年に山本宣冶を主人公に作られ浅沼稲次郎社会党委員長の暗殺事件の後公開された「武器なき斗かい」、ドロンと消えるのではない生身の人間としての忍者を描いた「忍びの者」、松川事件の外伝的な中身の「にっぽん泥棒物語」などを紹介。

 今井正監督作品では、八海事件をテーマに冤罪事件を取り上げた「真昼の暗黒」、原爆問題を扱った純愛物語、人種差別に取組んだ「キクとイサム」、別れのシーン、部落差別の残酷さに迫った「橋のない川」などなど、資金不足のなかでのスタッフ、キャストの奮闘も詳しく紹介。

 「不正・不平等」「弱者」「貧乏」「圧政者」を描き、「人権」「人道主義」「反戦平和」を楽天性、正義感、風刺、ユーモア感覚をおもしろいが政治的信念を貫くのが二人の作品であるが、いまの日本映画には反戦的な作品が減ってきていると指摘もされました。

 今回の作品上映の中で、「謀殺・下山事件」はこの映画だけ観たい観客が多く、最も盛況の入りとなりました。

 感想文からは、

●いくつかの作品の背景の戦後史を若い人に伝えることが大切だ。

●「映画は社会の不正を暴くものであるべき」との山本監督の言葉に感激。

●講演を聴いて、映画ファンを自負していたが知らないことが・・・

など、多くの感想や意見や希望が寄せられました。今回のアンケートも参考に、次回も人権に関する名作を上映したいと思います。

 

「第16回人権を映画で観る上映会」は終了しました。たくさんのご来場ありがとうございました。 

開催日時:2015年1月16日(金)前夜祭~ウィルあいち(18時~20時)

                  「戦後70年!映画は民主主義を訴えた」

                                                     記念講演:石子順(映画評論家・元和光大学教授)

          1月17日(土)上映会~西文化小劇場

                  第1回上映:この子を残して(10:00~12:08)

                  第2回上映:夢千代日記  (12:50~14:58)

                  第3回上映:日本の悲劇  (15:20~17:16)

          1月18日(日)上映会~西文化小劇場

                  第1回上映:皇帝のいない八月(10:00~12:20)

                  第2回上映:人間みな兄弟 (13:00~14:00)

                  第3回上映:日本列島   (14:15~16:11)

                  第4回上映:若者たち   (16:30~17:53)

          上映協力券   

                  2日通し券:3000円

                  1日券  :1500円

                  単独券  :800円

                  ※障がい者・中高生は半額              

 

第15回人権を映画で観る上映会

 第15回「人権を映画で観る上映会」が2月7日から9日までの3日間、ウィルあいちを会場に、延べ800人余りの参加者で開催されました。この上映会は、人権の視点から映画を捉え、映画を通じて人権と民主主義をともに考え合い、映画文化の発展に寄与しようとする企画です。

 

7日に行われた前夜祭では、丹波正史代表より主催者挨拶があり、「記念すべき15回目の開催であり、滅多に上映できない映画も行っている。人権を映画で観るという企画もずいぶん認知されてきており、これからもこの上映会を充実させていきたい。」と挨拶をしました。続いて、映画評論家の石子順氏が「映画の力、生きる力」と題して記念講演を行い、「山田洋次監督は、自衛隊が外国で人を殺せるような時代になることを心配しており、戦争に対していろいろな思いがあり、今回82歳、82作目にして初めて戦争に関する映画を作り、戦争に向き合った。」と語り、また、なぜ人々は映画を見るのだろうというお話をされ、「知らない人と映画館という場で感動を共有する。一人ではないことを実感する」「知らない国を見て、その国に生きることを体験する」など独自の視点から語っていただき、山田洋次監督の作品や映画精神について裏話や笑いを誘いながら、参加者は興味深く聞いていました。

 

2日間にわたって行われた上映会では、「ハーモニー心をつなぐ歌」「八月の狂詩曲」「蜂の巣の子供たち」「陸軍」「故郷よ」「約束」「パッチ・アダムス」の計7本を上映し、初日は大変な雪で来場者数も心配していましたが、例年通り、毎年来られている常連の方や、映画好きの参加者が楽しまれていました。

 

ご協力いただいたアンケートでは、「昔観た映画をまた映画館で見れ、うれしかったです」「大変良い企画なのでもっと広く宣伝した方がいい」「毎回、他では見られない映画をありがとうございます」など、ありがたいお言葉もいただきました。今回のアンケートを参考に企画をしていきたいと思います。

 

第14回人権を映画で観る上映会

 第14回「人権を映画で観る上映会」が3月1日から3日までの3日間、ウィルあいちと今池ガスビルホールを会場に、延べ800人を超える参加者で開催されました。この上映会は、人権の視点から映画を捉え、映画を通じて人権と民主主義をともに考え合い、映画文化の発展に寄与しようとする企画です。

 1日に行なわれた前夜祭では、初めに丹波正史代表より主催者挨拶があり、「今回の上映会は福島の震災、原発の問題を踏まえ、一つの映画を選定する基準として、困難を乗り越える映画を選んだ。映画を通じて、これからの生き方に活かしていきたい」と挨拶をしました。続いて、映画評論家の石子順氏が「困難を乗り越えさせる映画たち-新藤兼人監督を見つめて」と題して記念講演を行い、「学生のとき先生に民主主義を感じる映画を観なきゃダメだと言われて、新藤監督の映画を観るきっかけとなった」と新藤映画との出会いを話され、新藤監督について、「映画のすばらしさを広げた人。主要監督作品を観ても、独立派で困難を乗り越えた監督であり、原爆告発、反戦、社会派を貫く人権擁護監督であった」と新藤監督を中心に熱く語られました。質疑応答の時間では、新藤監督や女優乙羽信子氏などの裏話なども話され、とても興味深い講演となりました。

今池ガスビルで行なわれた上映会では、「チェリノブイリハート」「白いカラス」「事件」「やがて来たる者へ」「一枚のハガキ」「松川事件」「人生ここにあり」の計7本を上映し、毎年来られる常連の方をはじめ、高齢者や家族連れなど、たくさんの方に来ていただきました。特に「一枚のはがき」は、今回の上映会で一番多くの鑑賞者で、来年も上映して欲しいと言われる方もいるなど大変好評でした。今回の上映会は「困難からの挑戦」をテーマで開催し、参加者からさまざまなお言葉をいただき、私たち主催者にとって大きな自信となりました。

 ご協力いただいたアンケートでは、「毎年1回でなく何回か上映会を開催してほしい」「とても内容の濃い上映会で企画が大変良い」など貴重な感想をいただきました。また、ある高齢の方からは、「もっと若い世代の方々にも参加してもらえるといいのにね」などの声もかけていただき、次回の課題も見つかった上映会でした。

 次回もさらにたくさんの方、また幅広い世代の方に参加していただけるように検討し、期待に添えられる上映会にしたいと思います。

第1回から第13回までの上映作品などをまとめた記録です。
人権を映画で観る上映会の歩み.pdf
PDFファイル 107.5 KB
第14回人権で映画を観る上映会アンケート
第14回人権を映画で観る上映会に参加した人から寄せられたアンケートです。
第14回人権で映画を観る上映会アンケート.pdf
PDFファイル 274.3 KB
第15回人権を映画で観る上映会
第15回人権を映画で観る上映会のチラシ
第15回人権を映画で観る上映会.pdf
PDFファイル 2.0 MB